豪雨被災地の報道が日に日に減ってきている。

そんな中、今月の第一週目の土日には、広島県呉市の三地区と、岡山県倉敷市辺りに、そして、昨日は愛媛県宇和島市吉田町へ、Smile Up Projectと題した木村拓哉さん率いるジャニーズ事務所の軍団が、炊き出しとボランティア活動とに被災地を訪問している。
どの地区でも、現地の方からは、全国放送には映らないこんな田舎の地域まで、わざわざ足を運んでもらってありがたい。とにかく元気を貰えた、気力が湧いたなどの声で溢れていた。
その場で、実際に遭遇できた数百人、そして、そのニュースを知った、同じ県民、ファンをも、巻き込んで笑顔になろうとするプロジェクト。素晴らしいの一言に尽きます。
実は、木村拓哉さん自身が、事務所に掛け合って長年構想してきた想いを、後輩たちとともにカタチに変える事ができたのだという事がでした。
そして、その場に集まった大勢に向けて、拡声器を使って一番熱く語った、本来の激励の言葉には、「まだまだ足りていないとも思っています。これからもこの活動は継続していきます。」でした。
多くの報道では、事務所主導の、あたかもジャニーズ事務所の好感度を上げにかかるような報道ぶりだったが、炊き出し活動の初日に、同行したV6の三宅健くんも、長瀬智也も、「木村くんに声をかけてもらって参加する事ができた」と、木村拓哉さん自身も、このプロジェクトに懸ける想いと展望を語っていたインタビューに応えたニュースもあった。
今回の西日本豪雨に限らず、災害大国日本として、どこかで何か有事があれば、駆けつける事のできる体制を敷く事ができたのだと。
それは、東日本大震災、遡っては、阪神淡路大震災の時からの、何か自分たち(アイドル)に、自分たちにしかできないカタチでの支援は、ないものかと、模索し続けてきていたSmapのメンバー全員の想いも、一心に背負って、変わらず矢面に立つことを選ぶ姿に、涙が溢れました。
それにしても、あの未曾有の阪神淡路大震災から、既に二十年以上経過して、更には東日本大震災も起こってしまって、
細々した防災の教訓などは、浸透してきたかもしれないが、国としての、対応、避難所の整備、前もっての未然の策など、何一つ変わらず、あの頃と同じ、被災者は、不自由でプライバシーも守られない体育館暮らしのまま。今回の酷暑の最中発生した災害でやっと、その体育館にはエアコンが設置された所もあるとか。
同じ、災害大国であるイタリアなどでは、災害発生から、数時間の内に、避難所としての、エアコン完備のテントが6万ハリは用意できるとの事。
この差は、本当になんだろうと思う。
安倍首相が、視察に来る地域は、率先してエアコンが入ったり、整備がされるとの事です。

災害発生時の勢いや範囲さえ違えど、未曾有の広範囲に渡る集中豪雨、氾濫や、土砂崩れが去った後の被災地の様子は、津波がきた時とまるで変わらない、地獄絵図でした。
そして、それは、もうすぐ発生から二ヶ月が経過しようというのに、まだまだ見通しのたたない地域が多いです。

ボランティアが足りませんと、呼びかける前に、国として、人材や、資材も含めて海外からでも確保するのが、最優先ではないかと日々感じます。

報道の在り方を色々と考えさせられました。