自転車スマホ事故の元女子学生に禁錮2年執行猶予4年

スマホを持ちながら自転車を運転し、老女を死亡させた女子大学生への判決が出たと聞きました。

地方裁判所の段階ですが、禁固二年、執行猶予四年と言う結果になったようです。執行猶予が付いていることから、女子大学生が控訴することはないような気もします。

正直なところ、軽すぎるだろうとしか思えません。これが通るのなら、自転車で人を殺してもほぼ無罪のような状況になってしまいます。

ニュースではスマホのながら運転という簡易的なことしか書かれていませんが、実際に女子学生が行っていた運転方法は目に余るものです。

何せ右手に飲み物。左手はスマホを持ちながらラインの操作。さらに左耳にはイヤホンをしているという麻雀で言えば役満に近いような恐ろしく危険な運転方法です。

それも「ぶつかるまで気が付かなった」と言っているのですから、どれだけ安全意識が低いのかが窺えます。
恐らくこの女子大生はこのような雲梯方法を日常的に行っていたのでしょうし、これからも同じように運転しないとは言い切れません。

何より問題となるのは、この女子大生が老女を死亡させてしまったからニュースになっただけであり、このような運転をしている自転車乗りは決して少なくないということです。

この事件と直接関係するニュースではありませんが、自転車に関する事故のニュースはそう珍しくありません。
母親がおんぶひもでだっこをしながら自転車を運転して、転倒した際に赤ちゃんが死亡してしまうという痛ましい事故も起きています。

そもそも自転車は軽車両扱いだということを、どれだけの人間が理解しているのでしょう?

車道を堂々と走る自転車乗りも多いですし、逆に自転車禁止の歩道を自転車で悠々と走っていく方も見受けられます。

自転車だけの問題ではありませんが、どう考えても日本人のモラルが低下しているとしか思えません。

ルールを完全に守り切るのは無理があるでしょうし、その人個人の事情によってはルールに反した走行手段を選んでしまうこともあるでしょう。

しかし、それでも危険なものは危険であり、自分がルールを破っていると理解した上で自転車を運転している人さえほとんどいません。

自分がしていることは間違っていない。何もおかしくない。そんな思いで、危険な運転をしていること自体に気付いていない、あるいは知らないのかもしれないと思うような方も多くいます。

もはやモラルと言うか、日本人の理解能力というか、知能が低下しているのではないかとさえ思ってしまいます。

危険なことをしているのに、それが危険であると気付けない日本人に、果たして未来はあるのでしょうか?